陶芸づくりは、土と向き合う静かなひとり時間
こねた土をろくろの上に乗せ、ゆっくりと形を仕上げていく。。。映画やドラマなどでも見たことのある陶芸づくりは、意外と体験している人も多いアクティビティです。
友達と一緒でもいいですが、自分の世界に入り込める陶芸づくりはひとりで体験するのもおすすめ。
そこで今回は陶芸づくりの魅力と、千葉で初心者向け陶芸体験ができるおすすめの施設をご紹介します。
陶芸づくりの魅力
一度体験するとハマる人が意外と多い陶芸には、どんな魅力があるのでしょうか?
ほかのことを忘れて没頭できる
毎日の生活や仕事の中で気持ちがざわざわとしてしまうこと、ありませんか?
なんだか焦っている、落ち着かない、モヤモヤしている。。。となったとき、陶芸は気持ちを鎮めてくれます。
陶芸は、目の前の土に意識を集中しなければうまくできません。ほかのことを考えている余地はありません。
そんな風に土に向き合っているうちに、気持ちの中の雑音は脇へと追いやられていきます。
丹念に土を練り、丁寧に形を作り、色を塗っていく。。。その一通りの作業が終われば、どこかすっきりとした気分になっているはず。
達成感を味わえる
「自己肯定感」という言葉、最近よく聞きますね。これが低くて困っているなんていうお嘆きも。。。
陶芸作品は、形・焼き加減・釉の加減・湿度や温度の違いなどの条件によって仕上がりが変わるため、一つとして同じものを作ることができません。
つまり、世界にたった一つの自分だけの作品を作り上げる行為と言えます。
多少形はいびつになっても、自分の手で作りあげた作品には愛着が湧くもの。
同時に「私にもできた」と、自分を認めてあげられるきっかけにもなります。
いろんなことで自信を無くした時には試してみたいですね。
実用的なコレクションが増える
もちろん飾っておくのもいいですが、作った食器などは使ってこそ価値が出ます。
少し使い勝手が悪いかもしれませんが、そこはご愛敬。
ひとりで食事する時にも、ちょっとした味のスパイスになってくれるはず。
「次はこんな食器がほしいな」なんて考えながら作っていくと、いつのまにか陶芸はあなたの趣味になっていきます。
うまくできた作品は、ネットで売ることもできるかも。
作る喜びと、誰かに使ってもらえる喜びを同時に感じられるのは、陶芸ならではの魅力です。
陶芸の作り方(成型方法)
陶芸づくりと聞いてイメージするのが、回転するろくろの上に乗った土を手で形作っていく様子かと思いますが、実はこれ以外にも成型する方法がいくつかあります。
体験教室を選ぶ場合、この成型方法を明示していることが多いので、参考としてご紹介したいと思います。
薄くて使いやすい器を作れる「ろくろ成形」
ろくろという回転台の上に土を乗せ、回転する力を利用して作る方法。
一般的にイメージされる陶芸の作り方ですね。
今は電気を使って自動で回転する「電動ろくろ」が主流ですが、以前は「蹴ろくろ」という、足で蹴ってろくろを回転させるものが使われていました。(足と手を同時に動かすなんて、かなり大変だったのでは)
ろくろは回転の力を使って成型するため、基本的に円状のものしか作れないという特徴があります。
成形後に手を加えて形を変えることはできますが、複雑な形のものや角柱などは作ることができません。
ろくろ成型は、均一な作品ができる、早く大量に作ることができるといったメリットがありますが、初心者にはちょっと結構ハードルが高い作り方です。
同じ形・サイズのものを作るためには訓練が必要で、美しい作品を作り上げるまでには習得期間が必要です。
趣味で始めるなら、めざしたい目標になりますね。
はじめやすく手作り感が出る「手びねり」
土を平たくして底を作り、その上にひも状にした土を積み上げていく作り方を「手びねり」または「ひもづくり」と言います。
名前の通り、手でひねる(積み上げて厚み・形を整えていく)ので、手作り感のある作品ができます。表面にボコボコと手のあとが残るので、まさに一点もの。自分らしい味のある器が作れます。
手回しろくろと呼ばれる回転台だけで作ることができ、自宅で作りたい方や電動ろくろを上手く扱えない人でも始めやすいのがメリットです。
大きなものを作る場合や、複雑な形状を作る場合にも向いている作り方でもありますが、厚みが出て重くなりやすいので注意が必要です。
大きなお皿も作りやすい「タタラ作り」
土を薄い板状にし、石膏型などに沿わせて成形する作り方です。
タタラ板と呼ばれる細長い板を使って土の塊をスライスすれば、板状の土(=タタラ)を作ることができます。
そうして作ったタタラを円筒状のものに巻きつければコップを作ることができますし、タタラを少し乾燥させて硬くしてから組み合わせれば立方体も作ることができます。
食器などは、作りたい形の石膏型を作ってタタラを沿わせて作ることが多いです。
大きなお皿も、ろくろ成形だと難易度が高いのですが、タタラ作りだと比較的簡単に作ることができるのができます。
同じものをたくさん作れる「鋳込み」
個人で同じものをたくさん作りたいということはないと思いますが、タタラ作り以上に同じものを効率的に作る方法として「鋳込み」というものがあります。
土をドロドロの液体状にした泥漿(でいしょう)を、石膏型に流し込んで作る方法です。
同じ形のものを効率的に量産できるため、大手の窯元ではこの作り方が主流ですが、石膏型を作ったり泥漿を準備するためには特別な材料や道具、設備が必要となりますので、まったくの初心者が取り掛かるにはハードルが高い方法です。
「陶芸づくりをやってみたい」と思ったら
陶芸が初めてという場合には、体験教室に参加するのがおすすめです。
必要なものが全て用意されていることが多いため、手ぶらで行って気軽に始めることができます。
まずは体験コースがある教室を探して行ってみて、教室の雰囲気や費用を見て続けられそうなら継続的に通うのがよいでしょう。
陶芸づくりは観光地で体験するものというイメージもありますが、探してみると意外と身近にあるものです。
あとあと通う可能性もあることを考えると、通いやすい場所を選ぶのがベストです。
初心者におすすめ 千葉で陶芸体験おすすめの5選
ここからは、千葉で初心者向け陶芸体験ができるおすすめの施設をご紹介します。
クマの陶芸教室 [袖ヶ浦市]
千葉県袖ヶ浦市にある「クマの陶芸教室」では、電動ろくろ、タタラ、絵付けの体験ができます。
定番のお皿やマグカップのほか、作ってみたいものを自由に作れます。
初心者でもイメージ通りの作品に仕上がるよう、しっかりとサポートしてくれるので安心です。
体験プラン「電動ろくろ陶芸体験(初心者でも安心)」では、茶わん・お皿・カップなどを作ることが可能。
時間内におおよそ4~5個制作ができ、その中からお気に入りの一つを焼成して完成させます。
初めての電動ろくろでも、講師が成形のコツをひとりひとりに合わせて伝えてくれ、理想の形に近づけられます。
プラン詳細
料金 | 2,980円〜 |
料金に含まれるもの | 体験料、消費税、体験で使うレンタル品、材料費、1個分の作品代 |
持参するもの・服装 | 汚れてもよい服・肌の露出の少ない服 |
支払い方法 | <現地払い> 以下のお支払い方法からお選びいただけます。 ・現金 ・クレジットカード決済 (VISA、MASTER、JCB、AmericanExpress、Diners Club、DISCOVER) ・非接触型決済 (交通系電子マネー) |
プラン詳細 | 電動ろくろ陶芸体験(初心者でも安心) |
施設情報
施設名 | クマの陶芸教室 |
所在地 | 千葉県袖ヶ浦市奈良輪13-4 |
千葉陶芸工房 [千葉市]
千葉陶芸工房は千葉市中央区にある、アクセスのよい陶芸工房です。
木のぬくもりが感じられる内装は、スタッフと生徒さんの手作り作品の並ぶショップを併設したくつろげる空間です。
「「電動ろくろ」陶芸体験 初めてでも安心な少人数クラス」では電動ろくろを使い、お茶碗やマグカップなど1点を作ることができます。
千葉陶芸工房は販売店・教室が一体となった一軒家の工房で、そこに置かれているのは様々な陶芸作品は一つとして同じものがない一点ものばかりです。
「どんなものを作ったらいいかわからない」となっても、そんな作品たちをじっくり眺めていれば、インスピレーションが得られるはず。
プラン詳細
料金 | 3,000円〜 |
料金に含まれるもの | 体験料、消費税、体験で使うレンタル品、材料費、施設利用料、講習料 |
持参するもの・服装 | なし |
支払い方法 | <現地払い> 以下のお支払い方法からお選びいただけます。 ・現金 ・クレジットカード決済 (VISA、MASTER、JCB、AmericanExpress) ・非接触型決済 (交通系電子マネー、iD、QUICPay) ・QRコード決済 (PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d払い、auPay) <オンライン決済> ※スマホアプリではオンライン決済にPayPayはご利用できません |
プラン詳細 | 「電動ろくろ」陶芸体験 初めてでも安心な少人数クラス |
施設情報
施設名 | 千葉陶芸工房 |
所在地 | 千葉県千葉市中央区松波3-10-10 |
藤心陶芸教室 [柏市]
千葉県柏市の、緑ゆたかな場所にある藤心陶芸教室。電動ろくろが並ぶ開放的な作業スペースで、のびのびと陶芸体験を楽しめます。
陶芸体験では粘土の扱い方から窯の焚き方まで、経験豊富な講師陣が基礎から丁寧に教えてくれます。
「粘土はたっぷり2キロ!デザイン&個数も自由!電動ろくろ / 手びねり体験」は、丸1日陶芸体験ができる贅沢プラン。
粘土2キロ以内なら何個作品を作ってもOKです。
電動ろくろを使って本格陶芸にチャレンジしたり、手びねりで個性的な作品をつくってみたり。自由な発想で、好きな陶器を作れます。
希望すれば、窯の焚き方や釉薬の使い方もレクチャーしてくれますよ。
プラン詳細
料金 | 6,000円~ |
料金に含まれるもの | 体験料、消費税、材料費、施設利用料、講習料、粘土2kg、焼成費、釉薬代 |
持参するもの・服装 | タオル・昼食・エプロン |
支払い方法 | <現地払い> ・現金 |
プラン詳細 | 粘土はたっぷり2キロ!デザイン&個数も自由!電動ろくろ / 手びねり体験 |
施設情報
施設名 | 藤心陶芸教室 |
所在地 | 千葉県柏市大津ケ丘3-5 1号棟102 |
晴栄窯 [八街市]
晴栄窯は千葉県八街市にある、ご夫婦で運営している小さな窯元です。アットホームな雰囲気の中、楽しく陶芸体験ができます。
「土とふれあう無心の時間。陶芸体験(手びねりor電動ろくろ)」は、手びねりや電動ろくろなど、好きな作り方て楽しめる体験プランです。
作りたいもののイメージを講師に伝えれば、そのイメージにできるだけ近づけられるようサポートしてくれます。
プラン詳細
料金 | 2,500円~ |
料金に含まれるもの | 体験料、消費税、材料費、釉薬代、焼成代 |
持参するもの・服装 | なし |
支払い方法 | <現地払い> ・現金 |
プラン詳細 | 土とふれあう無心の時間。陶芸体験(手びねりor電動ろくろ) |
施設情報
施設名 | 晴栄窯 |
所在地 | 千葉県八街市榎戸407-109 |
陶房永治 [九十九里]
千葉県九十九里・白子町にある陶房永治では、手びねりや電動ろくろで好きなものが作れる陶芸体験を開催しています。
講師を務めるのは、これまでに陶芸美術館展各コンテスト、陶芸財団展陶芸大賞、千葉美術展などでの入選・受賞歴が多数ある陶芸作家の安井永治さんです。
一流講師から陶芸を学べるチャンスですよ。
「電動ろくろ体験(お茶碗・湯呑みなど2~3個)」では電動ろくろを使い、お茶碗や湯呑みなど、好きなものを2個~3個作れます。
4人までの少人数制で、丁寧なサポートが受けられます。
プラン詳細
料金 | 3,000円~ |
料金に含まれるもの | 体験料、消費税、材料費、講習料、(粘土2kg)、釉薬代、焼成費 |
持参するもの・服装 | 汚れてもよい服・肌の露出の少ない服 |
支払い方法 | <現地払い> 以下のお支払い方法からお選びいただけます。 ・現金 ・クレジットカード決済(VISA、MASTER、JCB、AmericanExpress、Diners Club、DISCOVER) ・非接触型決済(交通系電子マネー、楽天Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay) ・QRコード決済(PayPay、メルペイ、d払い、auPay) <オンライン決済> ※スマホアプリではオンライン決済にPayPayはご利用できません |
プラン詳細 | 電動ろくろ体験(お茶碗・湯呑みなど2~3個) |
施設情報
施設名 | 陶房永治 |
所在地 | 千葉県長生郡白子町剃金518 |
芸術の秋、今年は陶芸体験してみよう
新しい趣味にもなり、気持ちを休める効果もある陶芸づくり、いかがでしたか?
ご紹介した体験プランはどれも一人参加大歓迎となっていますので、ピンときたらぜひ参加してみてください。
※写真はイメージです。
※プランが変更となっている場合がありますので、詳しくは公式情報をご確認ください。