皆さん、普段はカフェをどんなふうに使っていますか?
仕事、打ち合わせ?
勉強や、一心不乱に作業?
友達との待ち合わせや雑談?
もちろん誰かと行くのもいいのですが、たまには“一人でカフェに行ってみる”のもいいですよ。
キーワードは「何にもしない」です。
慌ただしい毎日を、ひとりカフェで強制リセット
なんだか知らないけれど、毎日が慌ただしい。
とにかく仕事が忙しい。
たしかに、誰かに必要とされることは嬉しいし、やりがいにもなる。
やることが無いよりは、あったほうが毎日ハリが出る。
でも、やっぱり息苦しくなってしまうことはあります。
そんな状態になってしまったら、思い切ってその慌ただしさを強制リセットしてしまう、というのも有効な手段です。
まわりから押し寄せる依頼や情報、トラブルの種、人間関係をいったんシャットアウトして、自分のペースを取り戻す。これって、元気に過ごすための前向きなさぼり行為です。
そんな時にオススメなのが“ひとりカフェ”。
「ひとりだとお店に入れない」という人も、カフェぐらいならハードルが低いのではないでしょうか?
なぜならカフェには、同じようにひとりの人がいっぱいいるから。
ぼっちはあなただけではありません。
ひとりカフェでは何にもしない
ひとりカフェをする時のひとつめのポイントは、お店選び。
チェーン店でもホテルのラウンジでも構いませんが、店内の雰囲気やインテリアの趣味、かかっている音楽、そしてもちろん飲み物も、自分の好みにピッタリ合うカフェを選びましょう。
そのお店の中でも、照明の当たり具合や外光の入り具合などを見て
「あ、あの席キモチよさそう!」
という席をキープします。
その日の気分に合うドリンクをオーダーしたら、席にゆったり。
ついついスマホをいじりそうになりますが、今日はストップ。せっかくですからデジタルデトックスです。
基本なんにもしないで、ただ座り、お茶を飲みましょう。
いろいろな考え事・悩み事が顔をのぞかせそうになったら、それもストップ。
あえてぼーっとするのです。極端に言えば、廃人になるのです。
ゆったり回るシーリングファンや移り変わる風景をぼんやり眺めてみたり、店内にいる他の人たちの様子をなんとなく見てみたり・・・
オープンカフェなら、吹いてくる風の心地よさを感じたり、空気の匂いに季節の変化を感じたり・・・
まさに、プチ贅沢なひと時。
そうやってカフェの空気に気持ちを流されていると、ギュウギュウ詰めになった頭の中もだんだんと和らいできます。
カフェを出る頃には、少し心が軽くなっているはず。
ひとりでカフェに行くだけで、思いのほか気分は変わるもんです。
とにかく静かなカフェをご希望でしたら・・・
カフェを選ぶとき、少しぐらいザワザワしている方がかえって落ち着くという人もいれば、静かであればあるほどいいという人もいます。
静けさを求めるあなたに、究極におススメなのが高円寺にある『アール座読書館』です。
雑誌などで紹介されているので、知っている人もいらっしゃるかもしれませんね。
高円寺駅から続くアーケードを進み、脇に入って少し歩くと、とても小さな古びた入口があります。
階段を上がり、かなり怪しい鉄の扉を開けると・・・
そこには、非日常なアンティーク空間が。
アール座読書館のコンセプトは「森の中で読書」。古い教会や小学校、童話に出てきた博物館などをイメージして創ったということで、照明が抑えられた空間にグリーンがいっぱいあります。
こちらのお店、読書館と名の付く通り、店内に自由に読める本が1,000冊以上あるブックカフェです。
そして最大の特徴は、「おしゃべり禁止」ということ。
基本、ひとりで過ごしたい人専用と言ってよい場所なんです。
その案内は入り口にも書かれており、おしゃべりをしたい場合はその上の階にあるお店『エセルの中庭』へ、というシステム(?)です。
このおしゃべり禁止ルールは最初からあったのではなく、常連さんからの希望によってそうなっていったのだとか。
そのため人通りのある商店街から近いにもかかわらず、とても静かな空気が漂っています。
店内では、オーダーするのも小声で。
ドリンク一杯で、2時間ゆったりしていいことになっています。(混雑具合による)
店内にある本を読むもよし、持ち込んだ本を読むもよし、なんにもしないのもよし。
誰も話さない店内は、最初のうちはその雰囲気と自分の波長が合わないと感じるものの、少しするとゆったり感に満たされて気持ちも馴染んできます。
全体的にアンティーク感満載のインテリアなのですが、個々の席の趣が違っているのもユニーク。
空きがあれば席の移動も自由です。
手狭なテーブルの向こうに水槽のある席では、熱帯魚が。
泳ぐ様子はずっと見ていられます。飽きないです。
背もたれがほぼ垂直だったり座面が小さかったりと、決して座り心地が良いとは言えない座席ですが、そのひとつひとつにストーリーが詰まっていて、席ごとに違う内容の書かれた手作りのメニューでそれらが解説されています。
つい読んでしまうのが、席に置かれている落書き帳。
小さいメモ帳なのですが、めくるとその席に座った人のいろいろな想いが書かれていて、読み進んでいるうちに2時間なんてあっという間に過ぎていきます。
同じ席に座ったというだけの偶然ながら、いろんな人生を歩んでいる人がいるんだなという事がしみじみ。
ちょっと元気がない時に読むと、頑張ろうなんて思えてきます。
このお店には「お手紙セット」なるメニューもあります。
ドリンクに便箋や封筒、切手がセットになったもので、つけペンや普段めったに使わないシーリングスタンプなども貸してもらえ、店内のポストへ投函すれば発送してもらえます。
独特の雰囲気、こだわりが詰まったオーナーのメッセージなど、お店に行った直後は「ユニークな店だった」という印象が残りますが、時間が経つとまた行きたい気持ちが芽生える不思議なお店です。
アール座読書館の情報
住所 | 東京都杉並区高円寺南3-57-6 2F |
最寄り駅 | JR高円寺駅 |
営業時間 | 火~金曜13:30~22:30(L.O.22:00) 土日祝12:00~22:30(L.O.22:00) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌火曜休み) |
電話 | 03-3312-7941 |
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