銭湯は、カラダとココロが緩む絶好のソロ活スポット
昭和63年には、都内だけでも2,000軒以上あったという銭湯。
令和の今は約4分の1まで激減してしまいました。
そんな状況とは裏腹に、今はちょっとした銭湯ブーム。
そのレトロな雰囲気にあこがれる人たちが、じわじわ増えています。
考えてみると銭湯って、ひとり時間を過ごせる絶好のソロ活スポットでもあります。
今回は改めて銭湯の魅力と、基本的なルールについてご紹介したいと思います。
銭湯の魅力・楽しみ方
にわかに人気が高まっている銭湯。その魅力や楽しみ方をご紹介します。
レトロな雰囲気が楽しめる
銭湯は古くからある施設が多いため、古き良き時代のノスタルジックな雰囲気が漂う空間です。
まずは建物。
歴史のある銭湯の中には、宮殿や神殿と同様の宮造りで作られた建物があったりします。
まさに建物自体が歴史の証人です。
さらに、年季の入った木製の下駄箱や番台、浴室のタイル、旧型のマッサージチェア、釜型ドライヤーなど、歴史を感じさせるレトロな内装は、ほっこりしたかわいらしさもあり気持ちが和みます。
まるで、昭和の時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
見事なペンキ絵を鑑賞できる
銭湯といえば、浴室の壁に大きく描かれた富士山や松などのペンキ絵を思い出す人も多いはず。
この絵を描く銭湯絵師さん、2020年の時点でわずか3人という国宝級の存在なのです。
そんな人たちが描く見事なペンキ絵は、希少価値の高いアートのようなもの。
お風呂に入りながら美術鑑賞ができるのは、銭湯ぐらいしかありません。
大きなお風呂を楽しむ
銭湯の醍醐味はやっぱり大きなお風呂。
湯船の中で手足が伸ばせるのって、それだけで気持ちいいですよね。
普段は家の小さなお風呂で縮こまって入浴している人にとっては特に、「お風呂っていいな~」と時間できる瞬間です。
色々な種類のお湯が楽しめる
銭湯によっては電気風呂、ラジウム泉、ジャグジー、薬湯など、銭湯ならではのいろいろなお湯が体験できます。
また時期によっては湯船に柚子や菖蒲、よもぎなどが入った季節湯も登場し、家ではなかなかできないお風呂体験を楽しむことができます。
サウナーには嬉しいサウナ付きの銭湯も存在します。
お風呂上がりの1杯を楽しめる
瓶入りのコーヒー牛乳やみかん水、ラムネなど、銭湯にはレトロな雰囲気の飲み物も勢ぞろい。
ぜひ、腰に手を当ててゴクゴクいきましょう。いつもよりおいしく感じること間違いなし。
銭湯によってはお酒を提供している施設もあり、湯上がりの心地よさとほろ酔いを同時に楽しめます。
まさにおとなのひとり時間です。
銭湯の探し方
昔と比べその数が激減している銭湯は、今やレア施設となっています。
そのため「歩いていて偶然銭湯を見つける」ということはほぼないと思います。
東京で銭湯を探す場合、東京銭湯マップを使うのが便利です。
エリアで銭湯を探せるほか、「サウナ」「露天風呂」「Wi-Fi」など設備によって検索することも可能です。
写真も掲載されているので、銭湯の雰囲気もばっちりわかります。
知っておきたい銭湯のルール
みんなが気持ちよくお風呂を楽しむためのルールが銭湯にはあります。出かける前にはぜひチェックしておきましょう。
シャンプーやボディーソープは持参するのがべスト
スーパー銭湯と違い、銭湯には必ずしもシャンプーやボディーソープが設置されているわけではありません。クレンジングや化粧水が設置されている銭湯はほぼありません。
使うシャンプーなどにこだわりもあるかと思いますので、必要な一式は持っていくのがベストです。
トラベルセットがあると便利ですよ。
料金は先払い
「そんなこと知ってるわ」と言われそうですが、銭湯の入浴料は先払いです。
昨今のサウナブームによって、サウナ狙いで銭湯にやってくる人も増えていますが、サウナを利用する場合も入る前にそれを伝えて、その分の料金も払うことになります。
銭湯のサウナの場合、料金を払った人にリストバンドを渡されたり、サウナの鍵を渡されたりするので、先払いしないと入れません。
ちなみに入浴料は各自治体によって決まっていて、東京都は480円、神奈川県は490円となっています。
500円以下であることがほとんどなので、気軽に楽しめますね。
脱衣所でスマホを触るのはNG
銭湯でスマホやカメラ機能のついている機器を触ることは禁止されています。
もちろんこれは、盗撮の心配がないようにするためのルールです。
ですのでスマホを見たければ、脱衣所の外に出ましょう。
と言うか、銭湯に来た時ぐらいスマホのことは忘れましょう。
デジタルデトックスする良い機会です。
お風呂やサウナに入るのは、全身洗ってから
ひとりで入る家風呂ならいきなりザブーンでもよいですが、公共の場である銭湯では必ず全身を洗ってから入ってください。
銭湯によっては「メイクを落として髪の毛とカラダを洗ってから入浴してください」と貼り紙がされていることがありますので、ちゃんとルールを守りましょう。
タオルや髪の毛を湯船に浸けない
タオルや髪の毛を湯船に浸けるのもマナー違反です。
お湯をきれいに保つためにも、タオルや手ぬぐいは湯船に持ち込まず、髪は束ねるようにしましょう。
髪が長い人は髪留めやゴムを持参してください。
銭湯を出るときは、全身を拭いてから
銭湯から出たとき、床が濡れていると気持ちが悪いのは想像でわかると思います。
足を滑らせる危険もあるので、きちんと体を拭いてから出るようにしましょう。
銭湯は、カラダとココロが緩むソロ活スポット
今回は改めて銭湯の魅力をご紹介しましたが、考えれば考えるほど銭湯は絶好のソロ活スポットだと思います。
大きなお風呂でカラダもココロも気持ちよく緩んで、レトロな雰囲気の中で湯上りを楽しむ。
とってもリーズナブルなソロ活体験ができる銭湯へ、ぜひ行ってみませんか?