一人で壁登るだけ。なのに、なぜか楽しいボルダリング
『ボルダリング』と聞けば多くの人が、
「あの、壁登るやつね」
とわかるくらいに、知名度が上がりましたね、この競技。
オリンピックの種目になったことも影響しているのかも?
ボルダリング人気がジワジワ上がるにつれ、全国各地にボルダリングできる施設も増えています。
ビル街の中にもあったりして、「え、こんなところに?」と思うこともしばしば。
とはいえ、石のような突起物が付いた壁を登るというシンプルなスポーツが、なぜそんなに人気なのか?
「壁登ってるだけで楽しいの?」
なんて思いますよね?
ところがこのボルダリング、手軽な割にはいろいろ楽しいアクティビティだったんです。
今更ながら、ボルダリングって?
ボルダリングはもともと、ロープを使用したフリークライミングの練習的な位置づけでした。
ですが必要な装備が少なく手軽にはじめられる事から、ボルダリングを中心に行うクライマーが増えて、現在では独立したフリークライミングの一形態となっています。
ボルダリングウォールに取り付けられた、大小様々な石。この石を「ホールド」と呼び、このホールドを使って壁をよじ登っていきます。
一つひとつのホールドの近くには様々な色のテープが張られ、そこには数字もしくは■や△などの記号、「S」「G」といったアルファベットが書かれています。
「スタート」もしくは「S」と書いてあるのがスタート時に持つホールド、「ゴール」または「G」と書いてあるのがゴール時に持つホールドで、ボルダリングはスタートからゴールまで、同じ色、同じ数字(あるいは記号)のホールドだけをつかんで登る、というのが基本ルール。
たとえば青色の「3S」からスタートしたら、手で使うのは青の「3」に限定され、青の「3G」を目指すといった具合。手近なホールドを適当に掴むのはNGです。
このスタートからゴールまでのコースのことを「課題」と呼び、スタートとゴールは必ず両手で持つのが決まりです。
ボルダリングすると、こんないいことが!
ただ壁を登るだけなのに、ボルダリングにはいろいろなメリットがあります。
①全身が鍛えられてモテる身体になれる(かも)
テレビなどでボルダリング選手がすさまじい勢いて壁を上がっていくのを見て、
「人間技じゃない、ほぼスパイダーマンじゃん」
と思いますよね?
「そうとう腕力無いと、無理だわ」
とも思いますよね?
ですが実際には、腕の筋肉だけで壁を登るものではありません。
全身を上手に使って、腕だけでなく脚の筋肉も使って登るものなのです。
つまり、筋力よりもバランスやコツが大切だと言えます。
選手たちの登る姿はそれを究極に極めたもの、というわけです。
全身をバランス良く使うためには、身体の外側の大きな筋肉だけでなく、インナーマッスルと呼ばれる内側にある小さな筋肉を使う必要があります。
日常生活で使う機会が少ないインナーマッスルは、筋力が低下しがち。
ボルダリングでインナーマッスルを鍛えることで、身体の歪みが矯正され、下半身太り、血行不良といった症状の改善が期待できます。
②頭を使ってストレス発散
ボルダリングにはもう一つ、頭脳ゲームの要素があります。
「ゴールまでのコース取りをどうするか」
「どこでどのように身体を使っていくか」
など、常に頭を働かせながら身体を動かしていくことになるからです。
自分の頭で考えて、自分の身体でそれを実行しながらゴールに到達する達成感は、ボルダリングの醍醐味。
仕事では得にくい達成感を、割と安易に手に入れられます。
また昇ることに集中するので、雑念が取り払われ、ストレス発散の効果を実感する人もいるそうです。
嫌なことがあったらとりあえず壁、登ってみましょう。
③思い立ったらひとりで遊べる
また忘れてはならないのが、ひとりで楽しめるという点。
気が向いたら一人でふらっと行って、登って帰ってこられます。
他人の都合を気にすることなく、自分が行きたい時に行けるって、気が楽ですよね。適度な運動は、夜のビールもおいしくするはず。
東京オリンピックの競技になったこともあり、ボルダリングへの注目はますます上がっていくと予想できます。(コロナ次第ではありますが)
始めるのも気楽で、施設も増えている・・・となれば、「ボルダリングやってみよう」という人は増えるはず。
そうなると思わぬ出会いのチャンスも。。。
万一そんなロマンチックな展開が無くっても、老後の筋肉低下には備えられますので無駄にはなりません。
ボルダリングに必要な道具
ボルダリングは必要な道具が限りなく少ない、というのも嬉しいポイント。
①クライミングシューズ
②チョーク・・・手のすべり止め
③チョークバッグ・・・チョークを入れておく専用のバッグ
ぐらいです。
しかも、それら道具は施設でレンタルが可能。
動きやすい格好さえしていれば、すぐに始められます。
もちろんボルダリングにハマったら、自分で購入することもOKです。
「ひとりボルダリングって恥ずかしい」そんな時の対処法
「ボルダリングに興味あるけど、ひとりで行くのって恥ずかしい」
そんな風に感じている人も少なくありません。
せっかくひとりでフラッと行って楽しめるボルダリングなのに、実にもったいない!
それでもやっぱりためらってしまうあなたに、対処法をお伝えします。
ひとつめのコツは、他人を気にしないコト。
ボルダリングジムに一人で来ている人は結構いて、みんな自分の世界で楽しんでいます。
そして、基本的にみんな壁の上にしか興味はないので、あなたが一人かどうか、うまいかどうかなんて気にしません。
また自分も壁登りに夢中になってしまえば、周囲の眼も気にならないものです。
ふたつめのコツは、トレーナーについてもらう事。
壁を登るだけとはいえ、ボルダリングには細かなルールや身体の動かし方など、押さえるべきポイントはたくさんあります。
そのため、最初はトレーナーに基礎を教えてもらったり、体験コースに参加することをおすすめします。
トレーナーが付いているという事は、初心者という事。つまりできなくてあたりまえ状態なので、もし他の誰かに見られても「はじめたばっかりなんだな」と思われて気が楽になります。
ボルダリングができる場所と選び方
「ボルダリング施設」「ボルダリングジム」と名付けられた場所はどんどん増えています。
屋内が多いですが、屋外にボルダリングウォールを構える施設もあります。
たいていの場所はレベルに応じて、高さや傾斜角が異なるウォールが用意されていますし、定期的にコース変更をするというトリッキーな施設も存在します。
初回の場合、使用料は3,000~4,000円程度が多いようです。
最近は郊外だけでなく都心部でも施設がオープンしていますので、「会社帰りに登っちゃう」なんていうこともできちゃいます。
ここで、初心者的ボルダリングジムの選び方のポイントをご紹介。
①自分のレベルに合ったボルダリングジムを選ぼう
一言でボルダリングウォールと言っても、その難易度はさまざま。特に難易度を左右するのは壁の傾斜です。
初心者にはほぼ垂直の壁や、やや奥向きに傾斜が付いた「スラブ」と呼ばれる壁のある施設がおすすめです。
手前に傾斜している「オーバーハング」に挑戦したい気持ちもわかりますが、みすぼらしくなるのである程度慣れてからにしましょう。
上級になればさらにオーバーハングな「どっかぶり」と呼ばれる壁や、床と並行の壁など難易度マックスな壁にも挑めます。
②ボルダリングウォールの面数もチェック
ボルダリングジムでは安全のために、一人が上っている間は、基本的に別の人が登ることは禁止。ということは壁の面の数が少ないと、混んでいるときは待ち時間が発生することもあるわけです。
なるべく壁の面が多いジムを選ぶ方が、より登れるのでおススメです。
自分が壁を登る姿を、他の人にまじまじと見られるのも回避できます。
③初心者向けレッスンがあるジムを選ぼう
やはり最初は登り方を教わりたいもの。ということで初心者向けレッスンの内容もチェック。
ほとんどのボルダリングジムでは、初心者向けの講習会がありますが、施設によってその質はさまざまで、短時間かつ簡単にしか教えてもらえないところもあります。
どんなことを教えてもらえるのか、一人でも安心できるかなど、事前チェックはお忘れなく。
道具も少なく、行きやすく、ひとりで楽しめる。そしてストレス発散になり、筋肉もつく。
こんなに都合のいいアクティビティ、あるんでしょうか?
ぜひ一度、登りに行きましょう。
お得に利用できる関東のボルダリングジム
お得に利用できる関東のボルダリングジムをご紹介します。
どの施設にも初心者向けレッスンがあり、お得な料金になっています。
Ever Free Climbing Gym(エバーフリークライミングジム)[東京都新宿区]
扉をくぐり、地下へと続く道を行くと、そこには一面の壁・壁・壁!難易度の異なる全7面のウォールがあなたを待っています。
ボルダリング初心者には、スタッフが丁寧にレクチャーしてくれます。
またマンツーマンでガッツリレクチャーしてくれるコースもあります。
ボルダリングジムビッグロック京急鶴見店[神奈川県横浜市鶴見区]
プロによる分かりやすいレクチャーが人気のボルダリングジム。
京急鶴見駅から徒歩1分という好立地にあります。
初心者にも安心な初回限定ボルダリング体験プランは、別途料金一切なし。
スタッフが丁寧にサポートしてくれ、スマホ撮影まで。
クライミングジムZERO さいたま店[埼玉県北足立郡]
入退館自由。納得いくまでひとりボルダリングを体験できるリーズナブルなプランのある埼玉県のボルダリングジムです。
もちろんスタッフからのレクチャー付き。
始めたからにはとことん追い込みたいアナタにおすすめ。
※コース内容や料金が変更となっている場合がありますので、詳しくは施設にお問い合わせください。
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