お金の心配は最小限にして、末永くソロ活を楽しむコツとは?
ソロ活を楽しむようになると、
「今日はココ行ったから、今度はあそこへ行ってみよう」
などと、次から次へとソロ活プランが浮かんできてしまいますよね?
ですが、ソロ活するにもお金は必要。
あまりにソロ活ばかりにお金をかけてしまうと、日々の生活が苦しい。。。に、なりかねません。
ソロ活を楽しむには、きちんとしたお金の管理が不可欠。
ということで今回は、現役投資家であり、資産運用専門のファイナンシャルプランナー(FP)として活動をされている阪田順子さんに、ソロ活とお金についてお話を伺いました。
この阪田さん、昔からひとり行動大好きな、生粋のソロ活女子。
ご自身がどのようにソロ活を楽しんでいるのかも、あわせてお聞きしましたよ。
阪田さんのお仕事
「阪田さんは現在フリーのファイナンシャルプランナーとして活動されていますが、主にはどのようなサービスを提供されているのでしょうか?」
「資産運用専門のファイナンシャルプランナーとして、資産運用や株式投資を学ぶ講座のほか、個別の資産運用コンサルティングなどをご提供しています。また資産運用以外では、貯金ができない、保険の見直しといった、一般的なお金のご相談もお受けしています」
「資産運用というと以前は一部の人がやるもの、というイメージが強かったですが、今はどうなのでしょう?」
「なかなかお給料が増えない現状もあり、NISAやiDeCo、株に関心を持つ方は多くなっていますね。それらは自分だけでやろうと思えばできますが、運用についてよくわからない、不得意だという方がご相談にいらっしゃいます。本などを読んでご自身で株の運用を始めたものの、思ったように利益が出ない、損をしているのでアドバイスを聞きたいといった方も多いです」
「ホームページに書かれていた、“心理的アプローチにより、経済的豊かさを得やすい状態に導きます”というのは、どういったことでしょうか?FPの方のご紹介の中ではあまり見られない表現なので気になりました」
「私は心理学の資格も持っているので、お金と心理の関係などもお伝えしているのですが、メリハリのあるお金の使い方をしましょうとお話しています。自分がやりたいこと・価値を感じることにはしっかりお金をかける。そうすると満足感が上がり、ストレスも感じなくなっていきます。ストレスが減ると衝動買いなども減るので、結果的に無駄遣いがなくなります」
「そういう状態になると、浪費が減ってお金も貯まるというわけですね」
「みんながいいと思っていることを妄信的に自分もいいと思ってしまい、自分の本当の“好き”がわからなくなっている人もいます。自分が本当に満たされることは何なのかを知ることで、これにはお金をかける、これにはかけないと言ったメリハリが生まれます。そのための考え方などもお伝えしています」
「阪田さんのもとへご相談にいらっしゃるのは、どういった方が多いでしょうか?」
「私が独身アラフォーなので、同世代の独身の方のご相談が多いですね」
阪田さんのソロ活ライフ
「阪田さんはソロ活も楽しんでいらっしゃるとお聞きしましたが、ひとり行動は昔からできるほうでしたか?女性の中には、ひとりだとご飯を食べに行けないという人もいらっしゃいますが。。。」
「ひとりでご飯に行けないのは意味が分からないですね(笑)私は昔からごはんはもちろん、旅行やスキーにもひとりで行っていました」
「ひとりでスキーはなかなかですね」
「リフトで一緒になったおじさんがナンパしてくれて、ごはんをご馳走になったこともありましたね(笑)」
「行きたいと思ったらひとりでも行く、ということですか?」
「以前勤めていた会社は介護福祉系だったので、土日休みではなかったんです。ただ空いている時に行きたいというのもあって、平日休みは都合がよかったんですよね。でも友達はみんな土日休みなので予定が合わず、ならひとりで行こう、という感じでした」
「最近はどんなソロ活にはまっていますか?」
「最近はワーケーションという形で、月に1~2度どこかしらに行っています。あまり同じところには行かず、行ったことのない場所に行くのが好きですね」
「ワーケーションを実際にされている方、はじめてお会いしました」
「本当ですか?私は北海道に行くことが多いですが、ホテルのラウンジではよくお見かけしますよ」
「そうなんですね。行った先ではどんな風に楽しんでいますか?」
「3~4泊ぐらいで行って、仕事の合間に観光したり、地元のおいしいものを食べに行ったりしています。宿泊はホテルを利用することが多いですが、温泉も好きなので、温泉旅館にもひとりで行きます。ワーケーションや旅行ではなく、都内のちょっといいホテルに泊まることもよくしますね」
「旅行ではなくてもホテルに泊まるのはやっぱり、非日常を味わうためですか?」
「そうですね。あとはストレスの発散に。。。レストランで美味しいものを食べるのもいいですが、泊るとなると特別感があるんですよね。ホテルスタッフの方が自分のことをチヤホヤしてくれるのも気分がよくて好きです」
「これはよかった!というソロ活体験はありますか?」
「東京オリンピック閉会式の日に、奮発してシャングリラ東京のスイートに。。。スカイツリーが、フランス国旗の色にライトアップされたのを部屋から見て感動してました(笑)」
お金の不安を軽くしながら、ソロ活を満喫する方法とは?
「お聞きしていると阪田さんも、ソロ活にはそれなりにお金を使っているように思えますが、使い方のコツなどあるのでしょうか?」
「私の場合、例えば旅行に行く際に、今回は宿にお金をかける、今回は食事にお金をかけるといった風に楽しみ方にメリハリをつけるようにしています。まとまったお金があるときは、全部贅沢する、とか」
「やはりソロ活においても、メリハリは大切ですね?」
「メリハリは大事ですね。もうひとつは使う金額を決めるということですね。散財してしまうとあとが困りますので」
「あとで困らないように、どんなことをされていますか?」
「会社員時代は、ボーナスの何%は旅行用に確保するといったルールを決めていました。小銭貯金やポイントサイトで貯まった分は好きなことに使う、といった風に使い道を決めていましたね。そういった習慣は今も続いています」
「先々困らないようにするコツは、ほかにありますか?」
「先取り貯金するということですね。貯金だったら給与天引きにするなどして、手元に残ったお金で楽しむことを考えます。逆に“残ったら貯金しよう”という思考でいると、それが“残さなきゃ”というストレスに変わって精神衛生上よくないです。最初に必要な資金を確保しておくと、“残ったお金は好きに使っていいんだ”という気分になって、精神的に楽になります」
「貯金ができない場合、どうやったらそういった考え方になりますか?」
「とにかく習慣化することが大事なので、1万円でも5千円でもよいので、できる範囲で先取り貯金することから始めるのが良いと思います」
「今は金利が低いので、貯金をしたって貯まらないじゃんといった言い分もありそうですが。。。」
「たとえ金利が低かったとしても、貯金しておけば増えないにしろ貯まってはいきます。今だけの人生ではないので、ちょっと先のことを考えてみるとよいのではないでしょうか」
阪田さんからのメッセージ
「誰にも気を遣わず自分のやりたいことができるソロ活は、とても贅沢なものだと思います。ただ、そちらばかりにお金をかけすぎるといろいろと窮屈にもなってきます。メリハリとバランスを意識したお金の使い方をすることで、末永くソロ活を楽しんでいけると思います」
ご自身もソロ活を満喫している阪田さん。
ソロ活心をわかってくれるファイナンシャルプランナーなので、「ソロ活は楽しい反面お金の心配もある」という人は、一度相談をしてみてはいかがでしょうか?
阪田順子/ファイナンシャルプランナー FP ONE-STYLE代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、投資が「怖い」「難しい」「わからない」という方をマンツーマンでサポートしている。
知識がない、専門用語がわからない人でも投資をスタートできる、「資産運用講座」や「株式投資講座」が人気。
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