行き当たりばったり!一人だからできる自由気ままなぶらり旅
みんなのソロ活体験談をご紹介するコラム。
今回は、桜木樹さんのサイクリング&湘南・鎌倉プチ一人旅体験です。
今の季節なら、自転車で走るのも気持ちいいですよね。
誰かと行くお出かけも楽しいのですが、おひとりさまも中々良いものです。
誰も気にせず好き勝手。時間も行き先も思いのまま。
とは言っても、どうやって計画を立てたらよいかわからないという方も多いと思います。
そんな方のために今回は、私のプチ一人旅をレポートします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
きっかけ〜自転車を買いました〜
基本的に移動は徒歩と電車だった私。
平日は忙しくて運動できないし、休日も電車を使ってしまうとあまり運動にならないし…ということで、ダイエットを兼ねて可愛い折りたたみ自転車を購入!
そうなると、自転車に乗る理由を探したくなるものです。
「そうだ、サイクリングすればいいんだ!」と、半ば勢いで週末日帰り旅を計画しました。
どこに行こう〜せっかくなので探検してみよう〜
どこに行こうかなと考えた時に思いついたのは、江ノ島と鎌倉の2箇所でした。
当時私は藤沢近郊に住んでいましたが意外と海に行く機会は無く、割と近場のはずの鎌倉にも「いつでも行けるし」と行かない始末。
なのでこの2箇所かなと考えたわけです。
どちらかだけでも良かったのですが、折角の機会だし…と行き先を「湘南の海」と「鎌倉っぽい和な空間」の2箇所に設定しました。
そう、かなりざっくりです。でもひとりだから良いのです。
せっかく自転車で行くならそこまでの道も楽しみたいので、経由地を「江ノ島」、「鶴岡八幡宮」とだけ決めて、そこまでの道は当日適当に選ぶことにしました。
もし途中で挫折したら電車で帰ってこられるよう、輪行袋(折りたたんだ自転車をしまう袋)も持っていくことにしました。
出だしは好調。江ノ島までひとっ飛び…せず道草
当日(6月下旬)は良いお天気でした。
ペットボトルの水と糖分補給用のお菓子をリュックに入れて、藤沢駅近くから出発。
川沿いの舗装された道をスイスイ進みます。
しばらく進んで大通りに出ると、遠目に蔦屋の看板が。
どうやらここは湘南T-SITEという複合型商業施設のよう。気になるので早速寄り道です。
まずは1階の文具系のお店へ。
ここは趣味用の文具を扱っており、木製の棚やショーケースには万年筆やガラスペン、革細工など私の好みにクリーンヒットなラインナップがずらり。
1階は他にも蔦屋、アクセサリー店、カフェなどがありましたが、どれもおしゃれ。
ただ本を買って、同じ1階のカフェでのんびり過ごすだけでも素敵なはず。おひとりさまには嬉しい施設です。
2階は自然の素材でできた調理器具が並んでいて、見るだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。
こういう場所は同行者がいるとゆっくり見れないので、ひとりで正解。
ひとしきり見て回って水分補給したら、再出発です。
そのまま一気に江ノ島まで下り、駐輪場に自転車を停め浜辺へ。
足元のキュッキュッという砂の感触が「海」を感じさせてくれます。
ですが私は波打ち際には行けません。海辺に行くのに濡れる準備をしてこなかった…痛恨のミスです。
しかし、悲しみを癒やす代替案がすぐ隣にありました。そう、新江ノ島水族館です。
気持ちよさそうなサーファーの皆さんを横目に、またもや寄り道です。
新江ノ島水族館に入ると、早速沢山の魚がお出迎え。大群で泳ぐ鰯の群れが目を引きます。魚だけでなくウツボもエイもいます。
この水槽はメインの大水槽とつながっていて、ちょうど飼育員の方が水中から魚たちを紹介してくれていたので、休憩がてら座って見学。
魚も人に慣れると近づいてきたり、芸のようなことをするんですね。驚きました。
奥に進むとクラゲエリアを発見。
光るクラゲは暗い中で見ると幻想的で、一瞬外の暑さを忘れて別世界に来た気分。
ぼんやりクラゲを眺め、ふわふわとした気持ちのままイルカショーへ。
休日は子供で混み合っているイルカショーですが、平日は小さな子供達とおひとりさまの大人がメインなので堂々と(?)観覧できました。
ダイナミックなショーは大人でも楽しめます。
ショーを楽しんだ後は大人の醍醐味「大人買い」の時間です。
(子供のときは高いからと買ってもらえなかった)お土産や食べ物を物色して、好きなものを好きなだけ買う…つもりが、クラゲプラネットドリンクを飲みつつシャークナゲットを食べ、チンアナゴTシャツを購入したところで大満足したので意気揚々と退館。
安上がりな女…いや、これだけ楽しめて入館料2,500円におさめてくれている新江ノ島水族館がすごいんです。
子供の場所だと思っていたので、良い意味で裏切られました。
鎌倉クライミング
ここまででかなり道草を食ったので、少し巻き気味に海沿いの国道を鎌倉方面に漕ぎ出します。
できれば暗くなる前に帰りたいところです。
少し上り坂をギアを使って快調に飛ばしたものの、午前中にはしゃぎ過ぎたせいか、午後になって少し疲れてきたので海を眺めながら小休憩。
急いでいるはずなのにのんびりと柵に腰掛けて、程よい疲れと開放的な景色のなかでお菓子を摘んで、気分はすっかりサイクリング&ハイキング。
まぁそんなに急がなくてもね、自分だけだし、余裕余裕、と高をくくっていた私ですが、ここからが大変でした。
海岸沿いを離れ住宅地を抜けようとしたら坂…そして登った先にまた坂、いや崖!
諦めて戻ろうかとも思いましたが、せっかく登ってきた坂を無駄にしたくない…と意を決して登ることに。
自転車は降りて登ります。
ちょっと挫けそうでしたが、頂上付近のお寺で休憩したり、森林浴や道路脇の色づく紫陽花を楽しんで何とか乗り切りました。
その後の下り坂の気持ち良いこと!頑張った甲斐があったというものです。
でもこれを同行者に強いることはできない…ということで、これもひとりで正解。
…にしても、最短距離を行こうと思ったのが間違いでした。
自転車旅の時は、きちんと高低差がわかる地図を参照しましょう。
鶴岡八幡宮でゴール
そんなこんなでやっと鎌倉駅へ。もう夕方です。
駅に自転車を停め、平日のせいか空いている小町通りをのんびり歩きます。
なんとなく入った風呂敷屋さんで一目惚れした鳥獣戯画風呂敷(おしゃれ!)をゲットし、美味しい匂いに誘われておやつを食べたにもかかわらず焼団子にかぶりつき、母へのお土産に豆菓子を買って鶴岡八幡宮へ。
お参りを先に済ませ境内を散策。清浄な雰囲気に心が洗われます。
ひとしきり穏やかな時間を過ごして、さて帰ろうかなと思った時、目の前に野生のリスさんが!木の上からこちらを見下ろして首を傾げてこちらを見ています。
ちょうど近くにいた小さなお嬢さんが気づいていなさそうだったので、こっそり教えてあげたら大喜びしていました。
そしてここで時間切れ。
暗くなると危ないので、電車で帰ることにしました。
帰る途中、先程一緒にリスを見た女の子とそのご家族に小町通りで再会しました。
こういう人の縁も旅の醍醐味ですね。
可愛い笑顔でお礼を言われて良い気分で帰路につきました。
旅を終えて
我ながら中々に詰め込んだ1日でした。
正直疲れましたが、ひとりだからできるノープラン旅は気楽で小回りがきいて大変良いものでした。
江ノ島も鎌倉も休日は混雑しているので、自転車で出向くのは難しかったと思います。
人と休みを合わせなくてよいのもひとり旅のメリットなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
(その際は地図の確認だけはきちんとしたほうが良いと思います。高低差…とか)